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アトピーでの亜鉛の摂取量

現在、亜鉛の摂取量について、2005年版の「日本人の食事摂取基準」では、推定平均必要量:8(6)mg/日、推奨量:9(7)mg/日、上限量:30(30)mg/日(数値はいずれも成人男性、かっこ内は成人女性)とされています。ちなみに、アメリカでは、1日の理想的な摂取量を、50mg〜150mgとしています。先ほどの日本人の数値は、健康な人の標準摂取量となります。アトピーの人は、健康な人に比べたら亜鉛不足というデータが出ていますので、場合によっては推奨量よりは多く摂る必要があります。皮膚科によっては1日150mgもの亜鉛を処方するところもあるようです。亜鉛の1日の摂取量は成人で200mgを超えなければ副作用がないことも立証されています。

ちなみに、1日200mg以上の亜鉛の長期間に渡っての過剰摂取は、頭痛や吐き気などの症状が見られます。ただ、2〜3日、摂取を中断すると回復が見られ、過剰症状は継続しないようです。またミネラル類は、週に1回程度摂取しない日を設けることで、過剰症のリスクが極端に軽減されることが解明されています。


アトピーの亜鉛による効果

アトピーには亜鉛がいいという話ですが、亜鉛を摂ったから完治するということは、必ずしもそうではありません。まず、いえることは、亜鉛は人間にとって鉄の次に多い必須微量元素、必須ミネラルであるということです。亜鉛は人間の体内に約2グラム存在していて、肝臓、骨、表皮、血液、膵臓、腎臓、下垂体などに含まれ、タンパク質を合成する役割を担っています。精神の安定、成長の促進、動脈硬化の予防、味覚や臭覚の正常化、不妊治療の助け、糖尿病の改善、視力の維持、男性器の健康保持などの効果が確認されています。特に、アトピーにいい効果を与えているのは、痒み物質といわれているヒスタミンの生成の抑制や傷口を治す働きがあることのようです。

アトピーの場合において、亜鉛が不足していると、肘などの関節に鳥肌のような皮膚になってしまっていることが多いです。皮膚での亜鉛消費が多いため、体全体の亜鉛が不足気味になり、亜鉛欠乏状態になっています。不足分を補う、通常に戻す効果が亜鉛にはあります。実際に亜鉛は傷口を治す働きがあるために、亜鉛華軟膏、亜鉛華単軟膏という軟膏が発売されています。


亜鉛の摂取方法

日本人は亜鉛の摂取量が少ないといわれています。これは、最近のハウス栽培の農作物の普及、化学肥料を使った土壌中のミネラル不足、ジャンクフード、インスタント食品の利用などにより、さまざまな栄養素不足が指摘されていますが、亜鉛もそのひとつです。亜鉛は、体内蓄積性に乏しく、汗や尿と共に体外に排出されやすいという特性を持っているので、特にアトピーの場合にも積極的に摂りたい栄養素ですよね。亜鉛を多く含む食べ物としては、牡蠣、レバー、牛肉、魚、小麦、チーズ、納豆、エビ、卵、牛乳などがあげられます。一般的には、植物性よりも動物性たんぱく質に含まれる亜鉛のほうが、体内への吸収率が高いといわれています。ただ、食物中に含まれる亜鉛は、吸収性に乏しく、体内で有効に使われることがないまま、殆どが排出されてしまうといった傾向があります。

亜鉛不足の人の亜鉛の1日の目標摂取量は30〜45mg程度です。一般的に日本人は10mg程度の亜鉛を食事から摂取しているということなので、足りない分をサプリメントなどで補うというのもいいですね。ちなみに乳幼児では亜鉛は7〜15mgとのことです。特に食物アレルギーが強く、食事制限をしている乳幼児は、栄養状態が良くない場合が多いです。ミネラルのバランスを崩しやすいと考えられるので注意が必要ですね。アトピーが特にひどい場合や、乳幼児は、まず、病院で医師に相談をしましょう。


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