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乳児におけるインフルエンザの症状

乳児や幼児のインフルエンザの症状は、風邪の症状に似て、寒気を伴う高熱が出ることが多く、判別がつきにくいです。鼻水や咳など呼吸器の症状を中心に、腹痛、下痢、嘔吐など消化器の症状も起こしやすくなります。大人と違うのは、インフルエンザ特有の全身症状である、頭痛や倦怠感、筋肉痛が少ないようです。乳児のインフルエンザの合併症として、熱に伴ってひきつけを起こす、熱性けいれんが多いことで知られています。乳児の2〜5%がインフルエンザでけいれんを起こすとのことです。
また、乳幼児は、中耳炎、気管支炎、ウイルスによる肺炎、心筋炎などがあります。中でも処置が遅れると、インフルエンザ脳炎・脳症といった重症な合併症を引き起こす可能性があります。脳のダメージを受けるために後遺症が残ってしまう合併症です。その兆候としては、水分をとったあとにすぐ嘔吐してしまい元気がない、意識がはっきりせずにうとうとしている、けいれんを起こすなどがあります。これらの様な症状がみられるときは、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。受診時には、まず、インフルエンザ診断キットにて、A型かB型かの確定診断がまず必要になります。


乳児におけるインフルエンザの治療

乳児がインフルエンザにかかると、インフルエンザ脳炎・脳症を起こす可能性があることや、その他の合併症などを併発し、重症化することもあるため、薬に頼る場合も出てきます。その薬はタミフル・ドライシロップで、子ども用に味をつけてあるために飲みやすくなっていて、効果があります。このタミフルはインフルエンザの種別、A型にもB型にも効果のある薬です。また、A型のみ効果のあるシンメトレルも処方される場合があります。タミフルは1歳未満の患児(低体重児・新生児・乳児)に対しての安全性及び有効性は確立されていないということがあり、シンメトレルに関しても、同様です。


特にタミフルでは、米国で、赤ちゃんラットに大量投与したところ、死亡したラットがいたという実験結果より、1歳未満の乳児には使用を控えるようにという米国医師会の通知があったようです。ですが、乳児におけるインフルエンザの治療薬としては、主にこの2つであるため、医師に十分な説明を聞いて、相談の上、決めることが大切です。ちなみに、5歳以上になると、リレンザという吸入型のインフルエンザ治療薬の使用も認められています。
処方された薬を飲ませたら、安静にして、部屋の保温や保湿に注意します。汗をかいた衣服や下着は、ひんぱんに交換して、こまめに水分補給しましょう。注意深く観察を続けることが大切です。けいれんを起こしたり、ぐったりして反応が鈍いようなときは、すぐにまた受診する必要があります。



インフルエンザの予防接種について

乳児がインフルエンザの予防接種ができるのは6ヶ月以降です。それ以降〜6歳までの間では、外部との接触が少ないので予防接種の有効率は20〜30%という報告があります。しかし、6〜24ヶ月の子どもは、先にあげたように、インフルエンザにかかると重症になる確率が高いために、欧米では予防接種をすすめているのが現状です。乳児以上に大切なのは、お父さんとお母さんの予防接種です。大人の有効率は70%といわれています。赤ちゃんと密接に関わるお母さんは、外でもらってきたウイルスで赤ちゃんにうつってしまう可能性があります。また、赤ちゃんと身近に接する機会の多い家族などにも予防接種をすることも必要です。


お母さんが予防接種をした後の、母乳に関することです。インフルエンザワクチンは、病原性をなくしたウイルスの成分を用いているため、母乳が乳児に影響を与えることはありません。また、母親がワクチン接種を受けることでの、乳児へのインフルエンザ感染の予防効果の期待はありません。 仮に、授乳期間中に母親が、インフルエンザウイルスに感染した場合も、このウイルスの特性上、血液中に存在することはほとんどありません。たとえ、存在した場合でも非常に微量であると言われています。したがって、インフルエンザウイルスが母乳中に含まれ、母乳を通じて乳児に感染を起こすことはほとんど無いと考えられています。


日常生活での予防する方法

まずは、手や口から菌が体内に入るのを防ぐためにも、うがい、手洗いを日ごろから習慣にしましょう。 お父さん、お母さんはもちろんのこと、赤ちゃんも手を洗ってあげるなり、できる範囲で行うことです。赤ちゃんは、いろんなところをお構いなしに触るということと、その手をすぐ舐めますからね。室内では、加湿器などを使って湿度を保つことが予防になります。室内に洗濯物を干したりすることでも代用できますよ。インフルエンザが流行してきたら飛沫感染しないためにも特に、人ごみを避けることです。外出するときはマスクの着用をすることで、飛沫感染を防ぐことができますし、喉の乾燥を予防することもできます。また、睡眠も日ごろから十分にとることも大切ですね。 もし家族に、インフルエンザに感染した人がいた場合は、その人を隔離するように乳児から遠ざけましょうね。


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