高血圧とコーヒーの関係
コーヒーは飲むと血圧が上がるなど、飲み過ぎは身体に悪影響というのが一般的でした。 しかし、最近のコーヒーと血圧の関係を研究した報告は、国内外でいくつかありますが、すべて、コーヒーを飲むと高血圧から遠ざけるという結果になっています。 つまり、コーヒーの摂取は血圧を下げる効果があるということです。コーヒー好きには嬉しいですね。
米国において、コーヒーを飲む習慣と血圧について10年間の追跡調査を行いました。調査は、コーヒー(カフェイン入り・抜き)で行い、飲料が多いと高血圧の危険性が減る結果となりました。1日3杯までは飲まないグループと差はなく、4杯〜5杯、6杯以上となると高血圧になる危険性がより減る傾向となりました。 なお、カフェイン抜きのコーヒーでも似た結果となっています。また、米国で別の調査で、高血圧症の女性約3万人を対象に12年間、習慣的なコーヒーの摂取と高血圧症の関係を調べた研究では、結果としてコーヒーと高血圧症に関係が認められなかったばかりか、逆に高血圧症になる危険性が下がるという傾向が認められています。
日本においても、コーヒーと高血圧症の関係を調べた研究があります。 これは、東京都内の診療所で2003年10月から半年間、生活習慣病健診を受けた、健康な20〜70代の男性約4600人が調査対象で行ったものです。これも、コーヒーを飲まなかったグループに比べ、飲んだグループの方が高血圧の人の割合が少ないという結果が出ています。また、アルコールとコーヒーとの関連も研究されていて、1日に日本酒換算で、2合以上飲む常習飲酒者42人のボランティアを対象に、実験をした結果もあります。これにより、コーヒーを飲んでいる間は血圧が下がることがわかりました。 つまり、コーヒーはアルコール性高血圧も下げる可能性があるということです。
高血圧とカフェインの研究報告
高血圧とコーヒーの研究だけでなく、高血圧とカフェインとの関連も研究報告があります。
米国の健康な女性の約16万人を対象に、長期にわたり実施されている研究です。コーヒー、コーラ、紅茶などに含まれるカフェイン消費量を10数年にわたって調査した結果、カフェイン摂取と高血圧に因果関係はないことがわかりました。また、コーヒーには血圧の安定効果がある一方で、コーラはダイエットコーラも含め高血圧のリスクを高めることがわかり、紅茶に関しては明確な結論は出なかったとのことです。コーラを飲むと高血圧につながることがわかりましたが、コーヒーを考えると、コーラに含まれるカフェインというものが高血圧の原因でないことも言えると思います。ただ、カフェインは高血圧に影響がなくても、敏感な人にとっては、突然の動悸や震えの原因となるため、注意が必要とのことです。このカフェインは、注射した場合には昇圧作用があると確認されています。
高血圧予防には適度なコーヒーを
コーヒーを飲むと血圧が下がる、高血圧の予防にもつながるという研究報告はありますが、どうして下がるのかというはっきりとした原因やメカニズムはまだ解明されていません。コーヒーのカフェインには胃酸の分泌を促すという働きもあり、胃炎や胃潰瘍などにかかっている場合には分泌が過剰になってしまう問題もあります。また、コーヒー中のアミノ酸によって、動脈硬化が進むという研究報告もあるそうですから、たくさん飲めばいいというここではないようです。 コーヒーの摂取は1日に3杯程度が適量だと言われています。何でも、度が過ぎることは良くないということですね。
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