乳児の予防接種の種類
乳児の予防接種はいろいろありますが、国の法律で定められている定期接種と、親の希望で受けることができる任意接種があります。定期接種はBCG、ポリオ、三種混合(DPT…ジフテリア、百日ぜき、破傷風)、麻疹(はしか)、風疹で、国が責任を持って流行を抑えなければならない病気のもので、法律で定められた年齢内であれば無料(地方自治体によっては一部負担)です。任意接種はインフルエンザ、おたふくかぜ、水疱瘡(水ぼうそう)、B型肝炎、日本脳炎などがあり、料金は自己負担となります。
また、乳児の予防接種は、自治体や医療機関にスケジュールがあり、計画的に行われています。
予防接種にもいろいろあるので、優先順位するもの、接種する時期、複数回あるものは間隔などもおさえて、受けるようにしましょう。接種後に赤くなったり、腫れ、熱といった副反応や、入浴はどうかなど
あわてないためにもチェックしておくことも大切です。詳しい料金などは、各地方自治体や医療機関で確認してみましょう。
生後3ヶ月の乳児の予防接種
●BCG…BCGは、結核を予防するために行われる、牛の結核菌を弱くした生ワクチンです。BCGの予防接種により結核性髄膜炎などの重症な結核は80%、肺結核も50%は予防できます。BCGは、上腕2カ所にスタンプ式に接種します。接種後は、日陰で自然乾燥、10分程度で乾きます。副反応として、接種後から2〜3週間後に、接種した部分が赤くボツボツができ、小さく膿が出たりすることがあります。これは、免疫ができた証拠です。
●ポリオ…ポリオは、手や足の麻痺があらわれる感染症を予防するための、毒性を弱くしたウイルスが入ったワクチン(生ワクチン)を飲む方法で行われます。副反応は接種後4〜35日後に、かぜのような症状が出たり、そのあとでマヒを引き起こす場合がありますが、450万人に1人という非常に低い率です。6週以上の間隔で、2回の接種を受けます。
●三種混合(DPT)…三種混合は、DPTとも呼ばれ、ジフテリア(D)、百日ぜき(P)、破傷風(T)の頭文字をとった、3つの混合ワクチンです。1回の接種では十分な免疫ができないため、初回3回プラス追加1回の接種をします。乳児のうちに基礎免疫をつければ、一定の年数をおいて追加接種をすることで免疫力を維持することができます。2期の接種は百日ぜきを除いた二種混合ワクチンで行います。注射を打ったあとは、よくもみます。副反応の少ない安全なワクチンですが、注射したところがはれたり、赤くなったり、しこりが出る場合があります。赤みとはれは3〜4日で消え、しこりは1ヶ月以上残ることもありますが、自然に小さくなります。腕全体がはれたり、赤くなることがありますが、冷湿布などで対処します。 ひどい熱を持っていたり、はれが目立つときは診察を受けましょう。
・ジフテリア…菌の飛沫感染によって起こり、高熱・ひどいせき・嘔吐などの症状です。発病2〜3週間後には心筋障害や神経麻痺を起こすこともあります。
・百日ぜき…菌の飛沫感染によって起こり、普通の風邪のような症状で始まります。続いてひどいせきにより呼吸困難を起こしチアノーゼ・肺炎・脳症などを起こすこともあります。乳幼児では命を落とすこともあります。
・破傷風…土の中にいる菌が傷口から入り体の中で増えると、口が開かなくなる、けいれんをおこすなどで命にかかわることもあります。日本中の土の中の、どこにでも菌はいますので、感染する機会は常にあります。
1歳過ぎの乳児の予防接種
●日本脳炎…日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを持った豚を刺した蚊に刺されると、感染します。潜伏期間が6〜16日間あり、感染しても発症が軽い場合がほとんどで、高熱、頭痛、意識障害、けいれんなどの症状が起きます。少ない割合で、髄膜脳炎や脊髄炎などを発症することがあります。脳炎にかかった場合の死亡率は15%と高く、助かっても約50%の人が重い後遺症を残します。副反応は、接種後2日以内に37.5度以上の発熱が1.5%、注射したところが赤くなったり、腫れは100人中10人程度です。発疹は1.1%、圧痛もまれにみられます。1期1回目の接種のあと、1〜2週間あけて2回目、その後約1年あけて4才に追加1回の接種をします。 この3回で基礎的な免疫がつきます。
●麻疹(はしか)と風疹…平成18年4月1日から麻疹(はしか)と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)の予防接種がスタートしています。1期1回、2期1回、計2回の接種で、1歳と小学校入学前年の2回に行います。副反応は、接種後5〜14日までに、発熱や発疹など他に、鼻水や咳、注射部位の発赤、軽い症状がでます。ほとんどは1〜3日で治ります。高熱が続いたり、ひどい咳など症状が出てきたら受診しましょう。
・麻疹(はしか)…麻疹は、鼻水や高熱(38℃〜39℃)、発疹などが起こります。その後、赤い発疹が見られるようになり、白いポツポツ(発疹)も見られるようになります。
・風疹…風疹は、はしかと同様、軽いかぜ症状ではじまります。風疹では、37〜38℃の発熱と同時に、全身に赤い発疹があらわれます。発熱、発疹は1〜4日でおさまります。また首、耳の下、わきの下のリンパ腺が腫れることが特徴です。その他、目の充血、のどの炎症などもみられます。
●おたふくかぜ…おたふくかぜは、耳下腺や唾液腺のはれ、痛みや発熱、食欲低下を伴います。自然感染すると、髄膜炎や髄膜脳炎などの合併症が起こったり、難聴になることもあります。その原因となる、ムンプスウイルスの毒性を弱めて作った生ワクチンを接種します。副反応としては、まれに接種後二〜三週間してから、耳のしたが腫れておたふくになったような症状が出る事が有ります。数日でひいていきます。まれに髄膜炎を起こす事も有ります。
●水疱瘡(水ぼうそう)…水ぼうそうは、水痘ウイルスの感染で起こります。約2週間の潜伏期間があり、かゆみを伴う小さな赤い水ぶくれが全身にあらわれ、その水ぶくれがかさぶたになり、完治します。発熱や、かさぶたのあとが残ることもあります。水痘ウイルスの毒性を弱めた生ワクチンを注射します。副反応は、10日後くらいに虫にさされたような発疹がでることがあります。すぐに消えて他の人にはうつさないと言われています。
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