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早産の原因として認められるもの

早産は妊娠22週以降37週未満の分娩のことをいいます。その早産の原因は、母体に原因がある場合と、胎児に原因がある場合です。早産の原因として認められるものの多くは妊娠中の異常で、多胎妊娠、前期破水、妊娠高血圧症候群などは頻度が高く、他には、絨毛膜羊膜炎、絨毛膜下血腫、前置胎盤、羊水過多症、子宮頸管無力症などがあります。しかし、時には原因不明の場合もあります。
以下に、早産の原因となるものの用語の解説をします。


多胎妊娠…多胎妊娠とは、双子など、2人以上の胎児が同時に子宮内に存在する状態をいいます。
前期破水…陣痛がまだ起こっていない段階で、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が外に流れ出します。 ほとんどは陣痛がピークにさしかかるころに起こりますが、陣痛がはじまる前に破水することをいいます。
妊娠高血圧症候群…以前は、妊娠中毒症という病名でしたが、世界基準に合わせて日本でも、この病名に変更となりました。妊娠20週以降、分娩後12週まで血圧の上昇、または、高血圧にたんぱく尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないものをいいます。 高血圧、蛋白尿、浮腫は、腎臓病の症状と同じです。
絨毛膜羊膜炎…赤ちゃんを包んでいる卵膜は絨毛膜と羊膜、脱落膜の3層から成り立っていて、症状としてはその卵膜が微生物(主に細菌)に感染して炎症状態にあることをいいます。
絨毛膜下血腫…子宮内膜と絨毛膜の間にできた血のかたまりのことです。血腫が小さい場合は、胎盤が完成される妊娠4〜5ヶ月頃までには治まっていくケースが多いようですが、血腫が大きい場合は、流産につながることもあります。
前置胎盤…通常は子宮底にある胎盤が、子宮口を塞ぐように下がっている状態をいいます。子宮口をすっかり胎盤がおおってしまった状態が「全前置胎盤」、一部分ふさいでいるのが「部分前置胎盤」、子宮口の端だけにかかっているのを「辺縁前置胎盤」といい、3つのタイプがあります。いずれも、このことによって、子宮が下がり気味になり、妊娠後期になると、胎盤がはがれてきて、痛みもなく出血の症状が見られることがあります。
羊水過多症…子宮内の羊水が800mlを超えると判断される場合を羊水過多といい、これに母体の自覚症状を伴う場合を羊水過多症といいます。
子宮頸管無力症…子宮口の近くの細長い部分を子宮頸部と言います。頸管という筒状になっており、分娩時には広がって、赤ちゃんが通って出てきます。妊娠して胎児が大きくなってくると、子宮頸管が内側から開いてきて、知らないうちに子宮口が開いてしまい、流早産となってしまう場合があり、このような状態のことをいいます。


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早産の他にもある原因

内科や婦人科的な疾患などを持っている人や、社会的な要因が、早産の原因となることも知られています。母体年齢、流産歴、早産歴、腎疾患、心疾患、子宮筋腫などが関係しており、社会的な要因としては、喫煙やストレス、労働などが原因のひとつにもなっています。 30歳代の女性なら、20%から30%の確率でかかっていると言われている子宮筋腫は、早産のほか、流産なども起こりやすいトラブルとしてあげられています。子宮筋腫があると、妊娠末期には子宮が大きいため、どうしてもお腹の張りといった状態になりやすくなるので、早産の可能性も高くなります。


また、最近の疫学調査では、歯周病にかかっている妊婦は、早産や低体重児を出産するリスクが高いとも言われています。口の中に歯周病菌が増えると、免疫の細胞から血中に「サイトカイン」という情報伝達物質が出されるそうです。歯周病によるサイトカイン濃度の上昇があると、身体が出産の準備が整ったと判断し、陣痛や子宮の収縮が起こって切迫早産や早産を引き起こす可能性があることが確認されたのです。今現在では、歯周病の妊婦の早産や低体重児出産のリスクは、6倍(初産であれば7倍)であるということがわかっています。


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